父親とローンのお話を思い出す

「借金だけはするな!」

それが我が家の父親の口癖でした。
借金と一言で言うとサラ金からの借金と思いがちですが、普通に生きていてそうそうあることじゃありません。

父の言う借金とは、クレジットカードも含むローン全般です。その教えはもっともだと思うのですが、中には仕方のないローンだってあります。

私が高校を卒業し、専門学校に進学する際には教育ローンを組みました。本当は私が奨学金を申請して、働くようになったら月々返していくという話だったんですが、ある日父が真面目な顔をして言うのです。

「わざわざ若い内から借金することなんてない。学校のお金はどうにかするから、お前は勉強をがんばれ」

と。

実際は父親が教育ローンを組んで、授業料を払ってくれたことを知りました。あんなに借金嫌いな父が、私のために借金をしたのです。

高校を卒業した後は専門学校や大学に行くことが当たり前だと思っていました。そこには高額な学費が発生することを知っていながらも深く考えてはいなかったのです。この件は、私の甘い考え方を変えるいいきっかけになりました。

状況に応じてローンを組むことが必要なときもあります。ただそのときは、ローンを組んだ甲斐があったと胸を張って言えるようにすべきだと学びました。